西穂高岳 令和6年2月10日~12日

「冬の北アルプス」「冬の西穂」ああなんといい響きであろうか

21012日と連休を利用して厳冬期の西穂独標(2701m)に登ってきた。

今回の山行は距離にして5.8km登り下りは663mほどだった。

私も知らなかった新穂高ロープウェイというは冬の間も動いており、標高1103mから中間駅の鍋平高原駅1295mを経て、頂上の2146m西穂高口駅まで一気に上がることができる。今回の計画ではこのロープウェイも利用して西穂独標の登頂を目指す。

初日の210日は移動日でAM700にあけぼの事務所に集合、車2台に分かれてロープウェイ乗り場手前の「深山荘」まで行きここで1泊した。ここはなんといっても蒲田川の河原にある露天風呂が自慢の宿で、天気が良ければ北アルプスを眺めながら源泉かけ流しの温泉が楽しめる。ただし露天風呂は駐車場から丸見えなので裸に自信のあるひとにお勧めだ。

 深山荘でおいしい夕食、朝食をいただいた後、2日目の211日は独標への登頂を目指す!朝9時の始発のロープウェイを目指して出発するもこの日は旧正月、春節であったためか海外の旅行者らしき人もたくさんおり、2本目か3本目の便に乗ることになった。西穂高口駅に着くと一瞬晴れ間が見えたものの、その後はガスで景色が見えない中を西穂山荘まで行軍した。正午前に西穂山荘に到着。この日の昼食は行動食をとり、山荘待機組と独標登頂組に分かれ、われわれ5人(篠原、小山良造、小山早苗、井上、今村)はここから独標を目指した。しかしここらあたりから雪が舞い始めさらに視界が悪くなる。

 視界の悪い中丸山を経て、独標が目前に迫る。登りと下りが交差する急斜面で下りの女性が恐怖におののきながら降りてくるのとすれ違う。三野会長から聞いていたがこの独標手前の急斜面は岩と雪が混ざっており、アイゼン前爪、ピッケルを駆使して四つん這いで登った。

 そして今回の目標であった独標に登頂。あいにく天気は悪く展望はないが、西穂高岳山頂へ向かう道を見下ろし、いつか行こうとこころのなかで決意。

 そして本日の宿である西穂山荘へ下る途中、目の前に白いものが動いていることを発見。雷鳥だ!ご存じだと思うが普段茶色い羽根の雷鳥は、冬の降雪期の間羽の色が雪のように白くなる、私は今回初めて知ったのだが。よく見ると5羽も群れて歩いているではないか。雷鳥が雷鳥といわれるゆえんは、雷のなるような天気の悪いときにあらわれるという説があるそうだが、景色の見えない我々をこんなねぎらいがあるとは思わなかった。

 この夜、別部隊として写真撮影に来ていたあけぼののメンバー4名とともに西穂山荘で合流し、話に花が咲く。

 2月12日は帰りの移動日だ。AM7:30ごろ出発してロープウェイを使って下山。この日もガスで景色はあまり見えない。深山荘まで下りてきて、もう一度露天風呂に入る。(外部の露天風呂はなんと無料で入れるのだ。)そして一路四国を目指してロングドライブをして帰ってきた。

 

KR