10月の3連休、四国を飛び出し、吉野熊野国立公園内にある大杉谷~大台ケ原へ総勢7名で行ってきました。大杉谷は近畿の秘境とも呼ばれ、日本三大渓谷としても知られています。
渓谷だけあって崖のようなルートも多く、また噂ではヤマヒルも大量に出るとかでないとか・・・。ヘルメットと簡易ハーネスを装着し、晴天に気を抜かずヤマヒル対策にスパッツも装着してスタートです!
1日目
道中まるでサンゴのようなキノコを発見。多分食べたらやばいやつ。きれいなものは愛でるに限ります。
このルートではたくさんのつり橋を渡りました。
澄み渡る宮川グリーン。ところどころ河原を通る箇所があるルートで、そのたびに写真を撮る手が止まりません。
東屋から見える千尋滝。水量が水の豊富さを物語っています。
この日最大のヤマヒルが出そうポイント・・・でしたが、残念ながら(?)昼には出会えず。
天然の岩野トンネルを抜けると、ついにシシ淵が姿を現しました。これぞ秘境の渓谷といった雰囲気です。奥に見えるのはニコニコ滝。美しい景色にニコニコどころかニヤニヤが止まりません。
宮川沿いを何本ものつり橋を渡りながらすすみ、ついに本日のお宿、桃の木小屋へ到着。水が豊富なだけあって、なんと桃の木小屋ではお風呂に入ることができました。
1日目は時間にもとてもゆとりがあり、ゆったりと景色を楽しむことができました。
2日目
2日目は1日目とは打って変わってほぼ上りっぱなし、その上滑りやすい箇所も多く、早朝6時に桃の木小屋を出発しました。
夜中に雨が降ったそうで(さすが多雨エリア)見るからに滑りそうな岩場の急騰を進みます。
崩壊地へ近づくにつれ、滑りやすいところが増えてきます。傾斜はなくともとにかく滑る。落ち着いて歩けるよう、CLが声をかけてくれました。
平成16年の豪雨災害でできた崩壊地。この崩れた岩のせいでこの登山道は10年間閉鎖されていたそうです。なかなか写真では伝わりませんが、とにかく巨石がゴロゴロしており、災害の激しさを物語っています。
急騰はまだまだ続きます。
岩が少なくなってきた後も里山っぽい急騰や階段地獄などなど・・・とにかくひたすら上り続け、笹原の森林地帯を抜けてついに日本百名山の一つ、日出ケ岳に到着!
天気が良ければ展望台から富士山が見えるそうですが、我々が山頂に到着した時にはあいにくのガス模様でした。
山頂から大台ケ原駐車場に向かう途中、ガスが晴れ青空が見えました。今年は残暑も厳しく一面の紅葉にはまだ早かったですが、ところどころ秋の気配を感じつつ、無事2日目の山行を終了できました。
今回の大杉谷~大台ケ原山行は、CLが過去の山行計画をもとに、1年をかけて練りに練った山行です。前泊により移動疲れを残さず山に挑むことができ、今回の山行を余すことなく全力で楽しむことができました。今となってはヤマヒルに会えなかったことだけが心残りです(笑)
四国からは距離がありますが、またいつか、ほかの季節にも行ってみたいと思うほど、魅了される山でした!
N.Y.