・日 程:5月4日(日)〜5日(月) 1泊2日(富士見平小屋泊)
・天 気:快晴
・参加者:2名
・タイム:13時間18分
・距 離:15km
・標高差:1840m
2025年になった頃から忙しさが増し、もう限界だった。冠雪した美しい富士山を見たいとの思いから、急ぎ計画を立てた。登山口にある駐車場に停められたのも、小屋の予約が取れたのも、小雨予報でありながらも昼には快晴となったのも、たまたまの偶然であったが、運が味方してくれた。
<1日目>
9:20頃、瑞牆山県営駐車場を出発した。40分ほどで、瑞牆山と金峰山の分岐である富士見平小屋に到着できた。すでにたくさんのテントが張られ、賑わっていた。少々の休憩をとり、瑞垣山方面に向かった。岩場もあり、鎖やロープが垂らされていたが登山道は整備され、5歳児でも難なく登っていた。こちらの岩は黒雲母の花崗岩という。ゴツゴツとした荒々しさの中にも、取っ掛かりを用意してくれる優しさがある。
多少のアップダウンに体力を奪われながらも、小屋から1時間30分ほどで山頂に到着した。標高2230m、昔の火山の名残で大小様々な岩が切り立っている。秩父連山の西の端から見る八ヶ岳や富士山は壮大で美しかった。ここまで来て良かった、頑張ってきて良かったと、心の中で自分を労いつつも、明日は今日以上の長丁場となることから気持ちを引き締めた。
1時間程で富士見平小屋に到着し、今日はこちらで宿泊した。少し下がったところに水場があり、翌日分の水分は調達できた。夕食は鹿肉や猪肉で作ったソーセージがメインだった。大食いの私にとっては、ご飯のおかわりができず残念。ネットも使えず、夕食後すぐに就寝したため、満天の星は見逃した。
<2日目>
翌朝は6時過ぎに小屋を出発した。50分程で大日小屋に到着。そこから少し行くと大日岩が現れる。この岩は登ることができる。岩の上からの眺望はさぞかし素晴らしいものであるだろうが、高いところが怖い私は登らなかった。その先、ところどころ訪れる岩場と樹林帯を抜け、砂払いの頭付近で森林限界を突破。四方の山々を眺めることができた。中でも富士山はグッと近くなった。予報通り、風が弱まってきたので、稜線は歩きやすくなった。千代の吹上と呼ばれる断崖を過ぎる頃、五丈岩が見え始めた。そこから先はハイマツの間の岩を歩く。所々凍って滑るため、チェーンスパイクを履いた。つけ外しが面倒であるため、山頂までそのまま歩く。予想はしていたが、歩きにくい。大日小屋から約2時間30分で山頂に到着した。
標高2599m、無風、山頂は人でいっぱい。交代で写真を撮り、五丈岩まですぐに戻った。五丈岩は金櫻神社の本宮とされており、登れないと表記があった。確かに、登るには危険なほどの絶壁である。和の間から富士山が見え、麓で買った「生信玄餅」を食しながら眺めるだけで満足だった。そこからは、順調に下山し始め、13時20分頃、富士見平小屋に到着。小屋で有名なカレーを食べた。30分程休憩し、14時15分に駐車場に下山した。
富士見平小屋までの途中で、疲労のため歩けなくなっている若い男性と同行者がいた。水分を切らしてしまったとのことだったので、開封していないペットボトルの水を渡した。前日に水場で余分に水分を調達していて良かった。水切れは怖いなと思った。その彼は、富士見平小屋で我々がカレーを食べている間に、自力で到着できていた。山での体力は、普段の体力とは違う。睡眠も食事も大切であるし、自分の限界を知っておくことも大切だと思った。
Y.T
まずは瑞牆山と富士見平小屋です
金峰山です